Saily eSIMをベトナムで1GB使ってみた|残容量表示で安心の使い心地

ベトナム旅行/出張のeSIM、最小容量で足りる?

ベトナムではフリーWi-Fiスポットが多い一方で、セキュリティ面の不安も。

そこで、VPNで有名な Nord Securityグループの Saily(セイリー) eSIM

小容量(1GB)で足りる人向けに、実体験を踏まえて紹介します。

例えば3泊4日のパッケージツアーで、個人での移動が少ない場合。

滞在先ホテルのWi-Fiを利用しながら、移動中にLINEの文字送受信地図・店舗検索を行う程度であれば、Sailyの1GBプランで十分です。

また、ベトナムでデータ容量が不足し「1GBだけ購入したい」という方にもおすすめ。Sailyアプリで簡単にeSIMをインストールできます。

※画像出典:Saily公式サイトより https://saily.com/ja/

Saily eSIMは、アプリひとつで購入から開通まで完結でき、セキュリティ面の信頼性が高いのが特徴です。

特に海外のフリーWi-Fiを利用する場面でも、データ通信が安全に保護されている点は他社にはない安心材料です。

Sailyアプリのホーム画面。データ残量やeSIMセキュリティ機能(広告ブロック・ウェブ保護など)を確認できる画面。

データ残量確認やセキュリティ機能(広告ブロッカー・ウェブ保護など)がまとめて表示される。

※画像出典:Saily公式サイトより https://saily.com/ja/

📌 eSIMを使うための条件
eSIMを利用するには、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
  • SIMフリーのスマートフォンであること
  • eSIM対応機種であること(iPhoneはXR以降が対応)
※ 詳しくはお使いのスマートフォンのメーカー公式サイトでご確認ください。

ベトナムでの実感:通信速度と安定性

今回の検証は短期旅行での利用ではなく、ベトナム(ハノイ)滞在中に固定番号(SIMカード)を保持した状態で行いました。

通常は現地SIMを使用していますが、Saily eSIMの使い心地や通信品質を確認し、読者の方に実際の使用感をお伝えするために1GB(7日間)プランをテスト利用しました。

LINEやZalo(ベトナム発のメッセージアプリ)の文字送受信、ウェブ検索、Grab(配車)や翻訳アプリなど、日常的な通信を中心に利用。

速度を気にしたことは一度もなく、「遅い」と感じる場面もありませんでした。

むしろ、どこでも安定してつながり、Wi-Fiエリア外や車中でも途切れることなく使えました。

Sailyアプリで残容量が一目で分かる(使いすぎ防止)

Sailyのアプリでは、ホーム画面から残容量をひと目で確認できます。

「あとどれくらい使えるか」が数字で把握でき、容量を管理できるのが大きなメリットです。

データの使いすぎを防止できます。

ベトナムでSaily eSIMを使用中のアプリ画面。残りデータ容量251MBが表示されている。

Sailyアプリで残容量を確認できる画面(ベトナム・251MB表示)

Saily eSIMの設定とインストール手順|アプリ連携でスムーズ

Saily eSIMは「現地に着いた瞬間から自動で使える」と公式サイトに書かれていますが、実際には、スマホのメイン回線をオフ(ベトナムの固定番号SIMカードを抜く)ことでアクティベート(有効化)でき、アプリにベトナムeSIMのインストールが完了しました。

現地でメイン回線をオンにしたままの方は、メイン回線をオフにし、「モバイルデータ通信」をオンにして「Saily eSIM」に変更してから利用するのが確実です。

今回は渡航前ではなく、現地ベトナムで設定した異例のケースです。つまり、現地で購入もOK! 最小容量1GBから使えるeSIMです。

今回はSIMカードを抜きましたがSIMを抜かなくても大丈夫な場合も。

以下はSaily日本人担当者から得た設定手順です。

iPhone の場合は、次の設定を行うことでメインSIMを抜かずともSailyを利用することが可能です。

  1. 設定 → モバイル通信

  2. メイン回線のデータ通信をオフにする

  3. モバイルデータ通信→Saily eSIM(カスタム名称を設定)をオン

  4. データローミングをオン

実際の設定は基本的にシンプルですが、私の環境では初回のみインストールが完了せず、アプリ内チャット(Saily Bot→担当者)に相談しました。

手順の確認と再実行で数分後に無事完了。以下が、1GBプラン購入からインストール完了までの実際の流れです。

Saily eSIMの設定とインストール手順

STEP 1
Sailyでベトナム向けプランを選択する画面

プランを選ぶ(例:1GB/7日間)

STEP 2

注文完了後、案内に従ってアプリをダウンロード

STEP 3
App Store(またはGoogle Play)のSailyアプリページ

App Store / Google PlayからSailyアプリを入手。

STEP 4
Sailyアプリのホーム画面。eSIMをインストールボタンが表示

アプリのホームで「eSIMをインストール」

STEP 5
インストールに関する注意ダイアログの確認画面

新規 eSIM のアクティベート時に「許可」「許可しない」が表示されます。 ここでは「許可」 を選択してOKです。 これは、端末のEID番号(eSIM識別情報)を Apple 経由で通信事業者または eSIM プロバイダに共有して、eSIM の登録を完了させるためのものです。 セキュリティ上の問題はなく、eSIM を正常に読み込むために必要な操作です。

STEP 6
iPhoneで新規eSIMアクティベートを許可するダイアログ

端末の案内に従い、eSIMのアクティベートを続ける。*Sailyは、日本出発前に安定したWi-Fiがある場所でアクティベートしておくことを推奨しています。

STEP 7
インストール進行中のシステム画面(確認・読み込み)
普段使っているメイン回線は一時的にオフ。*ベトナム到着後に行う。

STEP 8
モバイル通信プランの名称・役割の選択画面

モバイルデータ通信を選択。

STEP 9
購入したeSIMプランの詳細(容量・期間・期限)確認画面
事前に設定したモバイル通信プラン(カスタム)の名称「例:Sailyベトナム」。ベトナム到着後にこの回線をオンにする。

STEP 10
Sailyアプリのホームに残容量が表示されインストール完了の状態

インストール済み。アプリのホームに残容量が表示されていれば完了。ベトナムでSafariやGoogleでインターネットへ接続が可能か確認する。

推定データ使用量を確認できる計算機

Sailyには「データ使用量計算機」があり、渡航先でどのくらいの容量が必要かを事前に見積もれます。

普段の使い方(SNSや地図ナビゲーション、動画の視聴時間など)を入力するだけで、日、週、月の推定データ使用量を簡単に確認できます。

Sailyのデータ使用量計算機の推定グラフ。ベトナム/カスタム設定:動画・音楽・ビデオ通話・アプリのダウンロードとアップデートは0時間/日、その他は0.5時間/日の想定。

Sailyのデータ使用量計算機の推定:動画・音楽・ビデオ通話・アプリのダウンロード/アップデート=0時間/日、その他=0.5時間/日(カスタム設定の例)

データ使用量計算機の使い方

以下の手順で、渡航前に自分の使い方に合うデータ容量を見積もれます。

  1. 右上の三本バーをタップ
  2. 製品をタップ
  3. データ使用量計算機をタップ
  4. マッチするプロフィールを選ぶ(例:パーソナライズ〈カスタム設定〉)
Saily 右上の三本バーをタップする画面

① 右上の三本バーをタップ

メニューの製品を開いた画面。データ使用量計算機が表示されている

② 製品をタップ

計算機のプロフィール選択。パーソナライズ(カスタム設定)が選択可能

③ データ使用量計算機をタップ

ベトナム向けプラン一覧の例。1GB 7日 $3.99 など

④ プロフィールを選択(例:パーソナライズ/カスタム設定)→ データの計算をタップ

体験メモ

今回、1GB利用中はアパートのWi-Fi環境で過ごす時間が多く、外出先ではGoogleマップの長時間利用や動画撮影・SNS投稿は行っていません。

この使い方で、最低限の日常利用なら3日間は1GBで過ごせることが分かりました。

例えば3泊4日のベトナム旅行・出張で、メール(Gmail)やメッセージ(LINE/WhatsApp/Messenger など)、ウェブ閲覧が中心なら1〜3GBで十分

不安を避けたい場合は3GBを選べば容量不足の心配は少ないと思います。
📌 データ消費が大きくなる代表的なケース
  • 📤 スマホで撮影した動画をSNSやクラウドへアップロード
  • 📥 送られてきた動画の再生やダウンロード
  • ☁️ iCloudやGoogleフォトとの自動同期

開通トラブルはチャットで解決

私はベトナムで使用している固定番号のSIMカードを挿したままSailyを設定したところ、最初のアクティベートに失敗しました。

その場でアプリのチャットから問い合わせると、Saily Botが即座に自動返信

Botで解決できない内容はすぐに担当サポーター(人間)へ引き継がれ、迅速な指示のおかげで無事アクティベートできました。

※メール問い合わせは原則24時間以内に返信。急ぎのときはアプリ内チャットが便利です。

eSIM設定のコツ(私の体験から)

  • 物理SIM(メイン回線)のモバイルデータを一時的にオフ。またはSIMカードを抜いてから設定(iPhoneの場合は、メインSIMを抜かずともSailyを利用することが可能ですがアクティベートが上手くいかない場合は抜く)

  • 機内モードON→数秒→OFFでネットワークをリフレッシュ

  • うまく行かないときはアプリ内チャットで状況を伝えると早い

料金と他社比較|Saily・trifa・グロモバの3ブランドを検証

ベトナム旅行で利用できる人気のeSIMサービス Saily(セイリー)・trifa(トリファ)・グロモバ の3ブランドを比較しました。

いずれも日本語サポートに対応しており、購入から設定までeSIM初心者でも安心して利用できる点が特徴です。

比較条件について: 本比較は安全策として3GBプランで統一しています。
trifa(トリファ) は1GBプランがなく、グロモバ は1GBプランがありますが日数選択は5日からです。

Sailyは30日間有効のため、短期プラン中心の他社より総額・日割りともに有利です。

ブランド 容量 有効日数 価格 メモ
Saily 3GB 30日 8.99 USD ≒ 1,379円 30日有効で長期・短期どちらにも使いやすい
trifa(トリファ) 3GB 4日 2,438円(日数選択は4日から) 日本企業。短期滞在向け。1GBプランはなし
グロモバ 3GB 5日 2,590円 → 2,461円(TABIMAMAクーポン適用/日数選択は5日から) 日本企業。サポートの安心感あり

※ 為替は 2025年11月5日 時点の概算です。最新の価格・為替レートによって変動します。

まとめ:ベトナムで感じたSailyの安心感と容量管理のしやすさ

ベトナムで1GBだけ実際に使って分かったのは、SailyはNordVPNグループ由来の安心感とアプリで残容量を即確認できる“容量管理のしやすさ”が大きな強みということ。

LINE/Zalo(メッセージ送受信)、翻訳アプリ、Grab(配車)アプリ中心の使い方で速度ストレスはゼロ、“終始安定”でした。

万一のときもSaily Bot(アプリ内チャット)が即応で不安が少ない海外eSIMでした。

価格だけでなく計画的に使いたい人や安全にインターネットを使いたい人に向くeSIMです。

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